居眠り運転防止関連技術ランキング、トップはトヨタ…パテント・リザルト

自動車 テクノロジー 安全
運転者の居眠りを検出するアイシングループの技術(参考画像)
  • 運転者の居眠りを検出するアイシングループの技術(参考画像)
  • 居眠り運転防止関連技術 特許総合力トップ5
  • 居眠り運転防止関連技術 競合状況
  • 目的別の出願割合年推移
  • 総合力上位5社の目的別出願割合

パテント・リザルトは、日本に出願された居眠り運転防止関連技術について、特許分析ツール「Biz Cruncher」を用いて参入企業に関する調査結果を「特許・技術調査レポート 居眠り運転防止関連技術」にまとめた。

調査では居眠り運転防止に関する技術の特許を集計し、各個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」をベースとして、特許の質と量から総合的に見た評価を行った。その結果、「総合力ランキング」では、1位トヨタ自動車、2位デンソー、3位本田技研工業となった。4位には日産自動車、5位に富士重工業、6位以下には富士通、アイシン精機などがランクインしている。

1位のトヨタ自動車は、眠気が見られる運転者に仮眠を促し、その仮眠の質を上げる技術の特許が高い注目度となっている。2位のデンソーは力学系の計算技術により算出した運転特徴量からドライバー運動能力を判定する技術、3位本田技研工業は、冷熱グリルの温度設定により運転者へ不快感を与えることで覚醒させる技術に関する特許の注目度がそれぞれ高くなっている。

また、特許分類ごとの出願件数割合を出願年別に見てみると、警告機能に関する技術は時期を問わず出願割合が高くなっていることがわかる。生体情報取得に関する技術は2000年代に入り警告機能と同程度の割合まで増加したが、近年は減少傾向。2001年に出願割合が激減した車両走行制御に関する技術は近年増加傾向にある。

総合力上位5社における各分野の出願割合では、警告機能の出願割合割合が高いという点で共通しているが、それ以外では違いがあり、トヨタ自動車、デンソー、日産自動車は生体情報取得の割合が、本田技研工業、富士重工業は車両走行制御の割合が高いという結果となっている。また、画像処理については日産自動車、デンソーの出願割合が他の3社と比べ高くなっている。

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集