トヨタの自動運転開発、友山専務「グーグルとは明らかにスタンスが違う」

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トヨタ自動車 友山茂樹専務役員
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  • トヨタ自動車の友山茂樹専務役員が「クルマはもっと面白くなる! IoTで変わる車と社会」テーマに出張授業
  • トヨタ自動車の友山茂樹専務役員が「クルマはもっと面白くなる! IoTで変わる車と社会」テーマに出張授業

トヨタ自動車のIT・ITS本部長である友山茂樹専務役員は9月14日、グーグルなどIT企業も開発を進めている自動運転技術について「無人配送車のような無人運転をめざすグーグルと、われわれは明らかにスタンスが違う」と述べた。

同日、東京都葛飾区の東京理科大学で「クルマはもっと面白くなる! IoTで変わる車と社会」をテーマに出張授業を行った後、記者団の取材に応じて語った。友山専務は同社が進める自動運転技術は「ドライバーが乗るパッセンジャーカーで事故ゼロを目指す技術であり、いわゆる無人運転ではない」と説明した。

さらに、無人運転車もドライバーが乗る車での自動運転も「技術開発は両方難しい」とも指摘。無人運転の場合は「人がいないので周囲や走行状況の監視が重要」とした。一方でドライバーが乗車する自動運転では「運転を支援するわけだから車がドライバーの意志を予測するなど、両者のコミュニケーションがより重要になる」と述べた。

もっとも、トヨタもカーシェアリング用のパーソナルコミューターなどでは、所定の駐車場まで無人で戻るといったニーズを予測しており、「われわれは無人運転の開発も相当行っている」と語った。

《池原照雄》

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