無免許運転の発覚を恐れてひき逃げ、17歳の少年を逮捕

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今月2日に愛知県名古屋市緑区内で直前までパトカーの追跡を受けていた軽乗用車が歩道に乗り上げ、信号待ちをしていた49歳の女性をひき逃げした事件について、愛知県警は5日、同区内に在住する17歳の少年をひき逃げ容疑で逮捕している。

愛知県警・緑署によると、問題の事故は2015年9月2日の午後4時5分ごろ発生している。名古屋市緑区浦里3丁目付近の県道(片側2車線の直線区間。交差点には信号機あり)で、交通違反を行ったとして直前までパトカーの追跡を受けていた軽乗用車が交差点を左折しようとした際に路外へ逸脱。歩道に乗り上げ、自転車に乗って信号待ちをしていた49歳の女性に衝突。女性は腰骨や骨盤を骨折する重傷を負った。

クルマは現場から逃走したため、警察では重傷ひき逃げ事件として捜査を開始。後に現場から約100m離れた場所に放置された状態で発見され、所有者から事情を聞いたところ、同区内に在住し、中国籍を持つ17歳の少年に貸していたことが判明した。警察は少年から任意で事情を聞いていたが、容疑への関与を大筋で認めたことから、自動車運転死傷行為処罰法違反(無免許危険運転致傷)や道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で5日までに逮捕している。

事故が起きる直前、パトカーに乗務していた警官は危険を感じて追跡を中断していた。聴取に対して少年は「無免許運転の発覚を恐れて逃げた」などと供述しており、警察では事故発生の経緯を詳しく調べている。

《石田真一》

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