小学生ひき逃げの罪で男を起訴、事故直後は妻に身代わり依頼

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今年3月に徳島県阿南市内で発生した重傷ひき逃げ事件について、徳島地検は11日、徳島市内に在住する26歳の男を道路交通法違反(ひき逃げ、無免許運転)の罪で起訴した。この事故の後、7月に無免許運転で逮捕され、その際に本件事故への関与を認めたという。

問題の事故は2015年3月10日の午後3時5分ごろ発生している。阿南市羽ノ浦町付近の市道で交差点を横断していた小学1年生の女児に対し、交差進行してきた乗用車が衝突。女児は足を骨折するなどの重傷を負ったが、クルマはそのまま逃走。警察では重傷ひき逃げ事件として捜査していた。

後に22歳の女が警察へ出頭。事故への関与を認める供述をしていたが、実際の状況と異なる点があり、継続捜査を行っていたところ、この女の夫にあたる26歳の男が今年7月に徳島市内で無免許運転を行ったとして道交法違反容疑で逮捕された。この際の事情聴取において、男は3月のひき逃げについて「実は自分がやった。妻に身代わりを依頼した」などと供述。自動車運転死傷行為処罰法違反(過失傷害)容疑でも再逮捕されていた。

検察では3月のひき逃げについては男が関与したものと判断。道交法違反の罪で起訴した。検察の聴取について認否は明らかにされておらず、引き続き自動車運転死傷行為処罰法違反罪での捜査を続けている。

《石田真一》

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