国際格式のレーシングコースをもち、世界最高峰のモータースポーツであるF1を開催する鈴鹿サーキット。この三重県にある鈴鹿サーキットには、遊園地の「モートピア」(「モートピア」レポート)が付帯施設として備わっている。「モートピア」は、モータースポーツのメッカである鈴鹿サーキットの遊園地ということもあり、子どもたちが自由に操り走らせられるアトラクションが多い。また、主な対象を小学生以下に絞っていることも特徴だ。
そうした小さな子どもと遊園地に行くには、親子だけでなく、祖父母が参加するケースもあるだろう。親子で、あるいは3世代で皆が楽しめる遊園地として「モートピア」を紹介しよう。
個性的で充実した宿泊施設
鈴鹿サーキットには、サーキットを利用する人のために、古くから宿泊施設が用意されてきた。それが「モートピア」に隣接する「鈴鹿サーキットホテル」だ。遠方から「モートピア」に遊びに行くときだけでなく、ホテルを利用して小旅行気分で遊園地を楽しむのもお勧めだ。
そんな鈴鹿サーキットホテルには、メイン館をはじめ、ノース館、イースト館、ウエスト館、サウス館という5つの建屋があり、合計で200を超える部屋がある。部屋の内容は、それらの館ごとに異なる。
2014年にリニューアルされたばかりのノース館は「レーシングルーム プレミアム」という部屋タイプだ。ドイツの有名自動車用シートRECARO(レカロ)社のバケットシートタイプのチェアや、工具箱風チェスト、レースの写真が飾られるなど、レースの雰囲気を存分に楽しめる設備となっている。
イースト館は「サーキットキッズルーム」。インテリアはサーキットをイメージさせるもの。小さな子どもが利用しやすいように、通常の2倍のタオルやキッズ用パジャマなどを用意。約70平米の広さを備えた「サーキットキッズルーム スイート」ならば、3世代ファミリーでの宿泊でも、窮屈な思いをすることはないだろう。また、乳幼児のお子さんがいるのならば、ウエスト館の「コチラファミリールーム」がよいだろう。背の低いベッドや哺乳瓶の煮出沸消毒サービスなどが用意されている。
メイン館には、通常のツインルームだけでなく、3世代ファミリーでも使いやすい上下2階のメゾネットタイプの部屋がある。サウス館にはシングルルームもあり、こちらはビジネスユースに人気だという。
ホテル宿泊者には開園前入場の特典
ホテル宿泊者には「モートピア」利用の特典がある。開園前15分前に入場できる「アーリーライド」だ(一部除外日あり)。人気アトラクションを朝イチで利用したいという人には嬉しいサービスだろう。
子連れに優しい高級グリル&バーやビュッフェ
「モートピア」にはファストフード店が用意されているが、ゆっくりと食事を楽しみたいときには、「S-PLAZA」がお勧めだ。遊園地の「モートピア」と「鈴鹿サーキットホテル」の間にあり、どちらからもアクセスできる施設で、カジュアルなビュッフェの「そら・たべよ」、本格的なエンターテイメントグリル&バー「SHUN(シュン)」、オーガニックカフェの「Sunpo(サンポ)」の3店を揃える。F1開催時には、欧州からのゲストも宿泊しており、そんなゲストを納得させる料理が味わえるというもの魅力だ。
ここで供される料理には、地元で採れた新鮮な食材が積極的に利用されている。そうした旬の食材を使って約60種のメニューを揃えるのがビュッフェ「そら・たべよ」だ。
また、グリル&バー「SHUN」では、目の前でシェフが豪快に焼き上げる姿を楽しむこともできる。こちらはコース料理が中心で、ワインも楽しめる本格派。誕生日を祝うコースなども用意されている。本格的な高級レストランでも、ここなら子どもと一緒に利用できる。非日常の空間で、レベルの高い料理をファミリーで味わうことができるのだ。
疲れた身体を癒してくれる温泉施設
1日をかけて「モートピア」を楽しめば、当然、身体も疲れるもの。それを癒すのが、天然温泉の「クア・ガーデン」だ。園内から沸き出すのはアルカリ性単純温泉で、泉温は44.5度。神経痛や筋肉痛、関節痛、五十肩、痔疾、冷え症、疲労回復などに適応する。
その温泉は露天風呂、大浴場に利用されている。また、サウナと水着着用の温水プールも備わっている。温水プールにはアクティブゾーンがあり、気泡浴/圧注浴/打たせ湯なども楽しめる。夕方からはリラクゼーションスペースでマッサージも利用可能だ。
「クア・ガーデン」は、ホテル利用者だけでなく日帰り温泉としても利用できる。
大人も子どもも満足できる施設が揃う
鈴鹿サーキットには、遊園地の「モートピア」をはじめ、「鈴鹿サーキットホテル」、レストランの「S-PLAZA」、天然温泉の「クア・ガーデン」、「ファミリーキャンプ」などが揃っている。遊園地とプールを楽しむだけでなく、レベルの高い料理や温泉を満喫することも可能だ。宿泊施設があるので、時間を気にせず、たっぷりと遊ぶこともできる。
なによりも嬉しいのは、それらの施設が、どこも小さな子どもと一緒に楽しめること。さらに言えば、子どもと親、祖父母といった3世代ファミリーでも、利用しやすいのが魅力だろう。