ホンダの岩村哲夫副社長は7月31日に都内にある本社で開いた決算会見で、国内販売について「消費税の影響をずっと引きずっており、そのトレンドからなかなか抜け出せない」との認識を示した。
岩村副社長は「登録車は残念ながら、新車種のとくに『グレイス』、『ジェイド』で新規客が十二分に獲り切れなかったということで、もう少し改善の余地がある。しかし、『ステップワゴン』は目標台数にオンライン。『シャトル』も非常に引きが強くて、相当期待できる。前年比でみると、相当これから頑張っていかなければだめだということはあるが、今後伸び悩んでいる機種にいろいろと施策を打ちながら、またステップワゴン、シャトルを中心に拡販に努めていきたい」と述べた。
新規客の動向に関しては「新規客のトラフィック(来店)はちょっと減っている。こういうダウントレンドの時は既納客を必死になってどのメーカーも守ろうとする。決して全然獲れていないわけではないが、望んだだけ獲れていない」と明かした。
また「届出車については、昨年のシェア争いの影響が残っており、『N-BOX』は貢献しているが、とくにハイトワゴンの『N-WGN』は少し苦戦しているのが現状。これについても何らかの施策を考えている。それを打ちながら今年度販売目標の77万台に向かって、できるだけの努力をしていきたい」とも話した。