ダイハツ工業の別所則英上級執行役員は7月30日に都内で開いた決算会見で軽自動車市場について「4月からの軽自動車税の増税、エコカー減税の基準見直しにより軽市場の減衰は想定以上になっている。ダイハツ軽販売にも大きく影響した」と述べた。
なかでも軽増税の影響に関しては「実は3600円上がることはそんなにたいしたことないと思っていた」と明かした上で、「だが地方の人たちはもっとシビア。(軽は)地方で極めて最低賃金で一所懸命働いている女性の足、それも大きな足。そうした人からすると3600円は決して小さくない。やはりちょっとみんなためらっているというのが今の状況」と説明した。
4月から6月までの軽市場は前年同期に対し18%減の41万台だった。このうちダイハツは同20%減の12万8000台と全需を上回る落ち込みとなった。
ただ別所上級執行役員は「数か月はやはり増税ショックはある。だが過去をみると、それが1年続くのかというと、そうでもなくて、今年もベアの実施やボーナスも上がり、秋口からぐっと上がってくるという見方はしている」とも話していた。