【ヤマハ イービーノ 発表】2つのチャレンジが込められている

モーターサイクル 新型車
ヤマハ E-Vino(イービーノ)
  • ヤマハ E-Vino(イービーノ)
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  • ヤマハ発動機 SPY事業部の砂川光義事業部長

新型電動バイク『E-Vino(イービーノ)』を7月29日に発表したヤマハ。SPV(スマートパワービークル)事業部の砂川光義事業部長は「ヤマハはEVのパイオニア」としながら、「イービーノには2つのチャレンジが込められている」と語る。

ヤマハの電動2輪車事業=EVの歴史は1980年まで遡ることができる。1991年に東京モーターショーへ参考出品した電動2輪車『FROG(フロッグ)』、2002年には量産電動2輪車初の『Passol(パッスル)』を発売。2005年には遊び心のあるデザインと必要性、走りの楽しさを両立させた『EC-02』、2010年には自宅だけでなく外出先でも充電できる「プラグイン充電方式」を採用した『EC-03』を発売。

砂川部長は、「いまや電気の力で走るEVは『クリーンモビリティ』として注目され、日本国内だけでなく世界各地から新しい製品が次々と生まれており、今後ますます世界規模で市場が拡大し活性していくことと考えています」と話す。

さらに、ヤマハ発動機として第4世代目のEVとなるイービーノについては「私たちはこの商品の市場導入に、2つのチャレンジの意味を込めている」と語る。1つ目が、「EVのパイオニアとしてのチャレンジ」だ。

「クリーンモビリティは日本が世界をリードしている分野だと考えておりますが、日本でのEV普及のためには、まだまだコスト、インフラ整備など乗り越える課題がたくさんあります。我々こそが未来を切り開いていくんだと強い意志を持ち、事業部員一丸となりEV製品の進化に向けて研究開発に取り組んでいきます」(砂川部長)

2つ目は「新しい価値と顧客創造へのチャレンジ」。ガソリン車、電動車それぞれのメリットを活かした製品作りで顧客の選択肢を増やし、2輪車全体の顧客拡大を目指す、とした。

「今回発表した『E-Vino(イービーノ)』の車体が、ガソリン車として長年幅広く評価を頂いているビーノである理由もここにあります。お客様が好みに合わせて、デザインやカラーを選ぶように、ガソリンか電気かというパワーソースにつきましてもライフスタイルや使用するシーンに合わせて、もっとも相応しい選択をしていただけるよう商品バリエーションを増やしたいと考えました」

「私たちはこれからも今まで培ったモーターサイクルの技術や長所と、スマートパワーのメリットを最大限に活かしたオリジナリティ溢れるものづくりをし、世界のお客様から愛され、共感していただける存在感溢れるスマートパワーヴィークルを提供していきます」(砂川部長)

《青木タカオ》

モーターサイクルジャーナリスト 青木タカオ

バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク関連著書もある。

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