ピーシーアイの相原聡専務は7月29日に行った「モトモリーニ」のオートバイの発表会で、同社のバイクはイタリアの職人が手塩にかけて製作したもので、独特の製造方法を取り入れていると強調した。
「現在、輸入車オートバイの中には東南アジアで製造されているものも増えているが、モトモリーニのオートバイはすべてイタリアでつくっていて、イタリア製にこだわっている。その優れた品質には定評がある」と相原専務は説明する。
その端的の例がエンジンだ。ミラノ郊外の工場で職人が1基1基手づくりで製作し、完了すると職人が使用部品を含めて書面にサイン。その後、外部の検査機関へそのエンジンを持って行き性能などの試験を行う。そして、試験に合格したものだけを組み付けるのだ。
しかも、その組み付け方も同業他社のものとは違う。通常、ベルトコンベアに流して部品を効率的に組み付けて完成車両にしていくが、同社のバイクはエンジンをマウントに固定し、エンジンの周りから部品を組み付けていき、最後にタイヤを付けて完成車となる。
それがイタリア製ハンドメイドバイクの象徴的存在となっている所以でもあり、文字通り巧みに技を結集したオートバイと言っていいだろう。人と違うオートバイに乗りたい人にとってはオススメの1台と言えるかもしれない。