ALSOKとホーチキ、水素ステーションの防災・防犯対策をワンストップで提供するサービスを販売

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ALSOKとホーチキは、燃料電池車(FCV)向け水素ステーションでの防犯、防災対策をワンストップで提供する「水素ステーション安全対策ケージサービス」を7月21日から開始すると発表した。

「水素ステーション安全対策パッケージサービス」は、水素ステーションの防犯対策に加え、売上金管理から防災対策まで安全対策をワンストップで提供するもの。

水素ステーションでは、超高圧の水素を扱うため、資格を保有した取扱者が正しい手順で取扱う必要がある。それ以外の人が水素ガスディスペンサーなどに触れることは非常に危険で、安全対策が課題となっている。

ALSOKでは、水素ステーション内に画像センサーを設置してセンサーで異常を監視する。侵入者を検知した場合、画像を監視センターへ送信し、監視センター員が、現地に設置されたスピーカを通して侵入者へ警告、被害の拡大防止を図る。水素ガスディスペンサー内にもセンサーを設置し、不正行為を確実に検知する。

また、売上金の管理は従業員にとって大きな負担で、1日の売上金の精査以外にも、精査後の現金を「事務所内の金庫に保管する」「夜間金庫へ預けに行く」といったリスクがある。従業員の安全確保と業務の効率化を同時に実現できる「入金機オンラインシステム」を設置し、売上金の計算・保管・入金をシステム上で行う。売上金を投入した時点で現金はALSOKの管理下になるため、現金管理リスクを低減できる。

水素ステーションは、高圧ガス保安法・建築基準法・都市計画法・消防法などの法令による規制対象で、各種の安全措置を講じることが義務付けられている。

ホーチキは、自動火災報知設備以外にも、水素ガス漏れ検知センサー、温度センサー、炎感知器、散水装置といった機器を提供するとともに、それらの機器の設置に関する設計、施工など、関係法令で設置義務のある安全対策を提供する。

ホーチキは、水素ステーションの安全性を高めるため、水素ステーションの隣接施設での火災発生時、その火災信号をトリガーにして水素ステーションの散水装置を起動する特許を取得している。これによって確実に水素ステーション設備を冷却、保護し、被害の拡大防止を図る。

水素ステーション向け新サービス商品の販売目標は初年度1億5000万円。

《レスポンス編集部》

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