【BMW 2シリーズ カブリオレ 試乗】手の内に収められるコンパクト感…島崎七生人

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BMW 220iカブリオレ Sport
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実際のボディサイズはひと回り大きい。けれどE30の頃の『3シリーズ』の、あのコンパクトでシャンとしたスポーティな走りの味を連想させれくれるのが、FR系の今の『2シリーズ』だ。

試乗車は最新モデルの220iカブリオレSport。シルバーのボディに赤いダコタ・レザーのシートが映える佇まいは、トップを開けると華やかなオープンらしいコーディネートだ。レポーターが似合っているかどうかの問題は度外視して(!)とにかく乗ってみる。

すると、よかった。オープン状態ながらボディ、サスペンションが実にしっかりしており、乗り味もなめらかで、タイヤのヒタッとやさしい接地感も印象的。さらに2リットルエンジン(184ps/27.5kgm)と8速ATは絶対的に余裕のある性能を発揮し、加速時のキレがいいだけでなく、ゆっくりと走らせてもフレキシブルで運転しやすい。

試乗車にはオプションの“バリアブル・スポーツ・ステアリング”が入っており、4気筒の鼻先の軽さもあって、ワインディングでも切り込めばノーズが思いのままに向きを変える、爽快な操縦性が味わえた。トップを上げた(閉じた)状態では、オープン時より僅かに乗り味がハードになるのは、ボディが強固な証拠だろう。

スポーツシートは硬過ぎないがしっかりと身体をホールドしてくれる。上級モデルの『4シリーズ』より控えめで、手の内に収められるコンパクトなサイズ感はやはりいい。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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