前席の2人が役割分担しながら運転の死亡事故で実刑判決

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昨年5月、神奈川県横浜市港南区内の市道で、軽乗用車を前席に着座した2人が分担しながら運転中、道路を横断していた76歳の女性をはねて死亡させたとして、無免許運転などの罪に問われた2人に対する判決公判が23日、横浜地裁で開かれた。裁判所は2人に実刑を命じている。

問題となった事故は2014年5月21日の午後9時50分ごろ発生している。横浜市港南区港南3丁目付近の市道(片側1車線の直線区間。横断歩道や信号機なし)で、降車した路線バスの後方から徒歩で道路を横断していた76歳の女性に対し、左方向から交差進行してきた軽乗用車が衝突。女性は収容先の病院で死亡した。

運転席に着座していた22歳の男は免許取得歴が無く、事故当時はアクセルやブレーキの操作を担当。助手席に同乗していた23歳の男がハンドル操作を担当するなど、役割分担しながら運転していた。助手席の男は違反累積による免許停止処分中で、この男も無免許状態だった。検察は2人を自動車運転死傷行為処罰法違反(無免許運転過失致死)の罪で起訴。公判が進められてきた。

23日に開かれた判決公判で、横浜地裁の足立勉裁判官は「2人は異常かつ、危険な運転で事故を起こした」と指摘。助手席に着座してハンドル操作していた男には「運転席に着座した男の運転技術が未熟であることを認めながら、危険な運転方法を提案した」として、懲役2年4か月の実刑を。運転席に着座していた男には同1年6か月の実刑を言い渡している。

《石田真一》

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