総合研究大学院大学の大西響子氏らの研究グループは、アルマ望遠鏡を用いて棒渦巻銀河NGC1097を観測し、その中心に位置する超巨大ブラックホールが太陽の1億4000万倍の質量をもつことを明らかにしたと発表した。
銀河とそこに含まれる超巨大ブラックホールは、ともに進化してきたと考えられており、その関係を議論する上で超巨大ブラックホールの質量が重要な情報となる。
今回の研究結果は、アルマ望遠鏡による2時間程度の観測で得られたもので、超巨大ブラックホールの質量測定にアルマ望遠鏡が大きな威力を発揮することを示した、としている。
今回の観測結果は6月発行の米国の天体物理学専門誌「アストロフィジカル・ジャーナル」に掲載された。