国立天文台を中心とする SEEDSプロジェクト国際共同研究チームは、すばる望遠鏡を使った観測で、「うみへび座TW星」周辺にある原始惑星系円盤を、これまでで最も詳細に写し出すことに成功した。
今回の観測の結果、この星の原始惑星系円盤で、半径約20天文単位(太陽から天王星までの距離に相当)の位置に、リング状のギャップ構造を発見した。
ハッブル宇宙望遠鏡が過去に、半径80天文単位の位置にリングギャップ構造を報告しているが、今回の発見によって、はるか内側にも同様の構造が存在していることが明らかになった。惑星に関する別の兆候も考慮すると、この天体では我々の太陽系のように複数の惑星が誕生しつつあり、太陽系の誕生の姿を映し出していると推定される。