【INDYCAR 第10戦】ニューガーデン2勝目達成、CFHレーシングが1-2…琢磨は10位

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#67 ニューガーデンが2勝目をマーク。
  • #67 ニューガーデンが2勝目をマーク。
  • 左から2位フィリッピ、優勝ニューガーデン、3位カストロネベス。
  • 優勝を喜ぶ#67 ニューガーデン陣営。
  • #14 佐藤琢磨は10位でフィニッシュ。
  • #20 フィリッピが決勝2位に。
  • #3 カストロネベスは決勝3位。
  • ポイントリーダーの#2 モントーヤは、今回決勝7位。
  • 負傷療養中の現役インディカー選手、J.ヒンチクリフがスタートコマンドを担当。

インディカー・シリーズ第10戦の決勝レースが現地14日、カナダ・トロントの市街地コースにて行なわれ、ジョセフ・ニューガーデンが今季2勝目をマークした。佐藤琢磨は好走を見せたが、展開が味方せず10位。

ウエット路面でのスタートとなったトロント市街地戦は、乾く方向にある路面状況の推移を見つつ、どこで最初のピットインをしてドライ用タイヤに換えるかが序盤の戦略判断ポイントだった。大きな波乱なくスタートが切られたのち、最初のピットイン時期は12~13周目頃に訪れることとなる。

1周約2.8kmのコースを85周するレース、燃費的には33周くらいが最大周回数と見られるなか、30周目前後に発生したこのレース最初のフルコースコーション時に、ポール発進のウィル・パワー(#1 Team Penske/シボレー)やホンダ勢最上位の8番グリッドスタートだった佐藤琢磨(#14 A.J.Foyt Racing)らを含む上位陣がほぼ一斉に再びピットへ。この段階で入れば、「あとピット1回」が基本になる計算だ。

一斉ピットした前半戦上位陣のトップはパワーが守ったが、ピットオフ時点で彼は5番手。4台がその前に座しており、うち2台はここでピットインせず戦略をずらしてきたと思われるマシン。そしてもう2台はタイミング的な幸運を味方につけての浮上と見られた。そのうちの1台がニューガーデン(#67 CFH Racing/シボレー)で、彼はフルコースコーションの原因となったアクシデントが起きる直前にピットインをしていたのだ。予選11位だった彼だが、ここで一躍2番手へと上昇。

「あの局面は幸運だったね」とニューガーデン自身もレース後に談話を残しているが、こういうチャンスをしっかり活かせるかどうかが重要であって、既に今季第4戦でキャリア初優勝を経験済みの彼は、冷静沈着かつ熱い走りでそれをやってのける。終盤は僚友ルカ・フィリッピ(#20 CFH Racing)との1-2態勢を構築、見事に自身2勝目を挙げた(一時は僚友とのサイドバイサイドになるシーンも)。

「勝つことができて、とても嬉しい。しかも1-2だなんて素晴らしいよ」とニューガーデン。CFHレーシングは共同チームであり、決して資金潤沢なトップチームではない。それだけに喜びもひとしおの1-2フィニッシュだろう。ニューガーデンは「チームが素晴らしい仕事をしてくれた」とスタッフにも大いに感謝していた。60周目前後を主とする最終ピットストップでの判断と作業はニューガーデン車、フィリッピ車ともに的確で、幸運だけでなく、チームの充実ぶりも反映された結果の1-2であった。

2位のフィリッピはパワーや琢磨らと同じ前半戦上位陣の一角。6番グリッド発進から好走し、最後のピットストップバトルの前後でのフィリッピ自身のスパート等も実っての2位である。内容的な価値は優勝したニューガーデン以上ともいえよう。3位はエリオ・カストロネベス(#3 Team Penske/シボレー)で、ポール発進だったパワーは最終的に4位。5~6位はセバスチャン・ブルデー(#11 KVSH Racing/シボレー)とトニー・カナーン(#10 Chip Ganassi Racing/シボレー)だった。

現在ポイント首位のファン・パブロ・モントーヤ(#2 Team Penske/シボレー)は今回7位。そしてスコット・ディクソン(#9 Chip Ganassi Racing)が8位で、ここまでが全車シボレー勢。ホンダ最上位は9位のグレアム・レイホール(#15 Rahal Letterman Lanigan Racing)だった。

琢磨はシボレー勢のなかに食い込み、上位戦線で力走していたが、今回は何かと展開が味方せず、そのぶんだけ最終的な順位が予選より少し下がる格好になって、10位でフィニッシュしている。

佐藤琢磨のコメント

「激しいポジション争いが続いたレースは、85周がとても短く感じられたくらいでした。緊迫したバトルを戦い抜いた結果、トップ10フィニッシュを達成できました。

路面が濡れているレース序盤は非常に速かったと思います。1回目のピットストップでユーズドのソフトタイヤを装着してからも、トップより速いラップタイムを刻み続けることができていました。しかし、路面が乾いてきて、ハードタイヤを装着した時からのペースは少し足りていませんでしたね。ピットストップのタイミングもベストではなく、コース上に残る作戦に出たドライバーら何人かに先行されました。

レース中にもっと雨が降ってほしかったところです。しかし、そうはならず、最後のピットストップでは給油がタンクいっぱいまでされないトラブルもあり、ゴール前は燃費セーブをしながらの走りになってしまいました」。

シリーズは次戦からオーバルレースが3戦続くスケジュールで、第11戦の舞台は米カリフォルニア州フォンタナのオートクラブ・スピードウェイ、現地27日に決勝が開催される予定だ。久々に中1週空くところでもあり、リセット後の残り6戦に向けては琢磨のさらなる好走と好結果の続出、そしてチャンピオン争いの白熱化が望まれるところである。

《遠藤俊幸》

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