交通トラブルで相手が死亡する事故を誘発、殺人容疑で逮捕

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5月中旬、神奈川県川崎市高津区内の市道で、路上に倒れていた男性が大型トラックにはねられて死亡した事件について、神奈川県警は5月31日、この男性と交通トラブルで口論となり、バイクから振り落としたとして、21歳の男を殺人容疑で逮捕した。

神奈川県警・高津署によると、問題の事故は2015年5月14日の午前6時45分ごろ発生している。高津区末長1丁目付近の市道(片側1車線の直線区間)で、路上に倒れこんでいた46歳の男性に対し、進行してきた大型トラックが衝突。男性は全身強打が原因でまもなく死亡した。

現場近くには死亡した男性が運転していたとみられる乗用車が路上駐車されており、バイクに乗っていた男と口論する様子も通行人が目撃していた。

警察が現場近くに設置された防犯カメラ映像を分析したところ、男性がしがみついたバイクが走り去る様子が記録されていたことが判明。警察では交通トラブルを起因とした殺人事件と判断して捜査を開始。同区内に在住する21歳の男が容疑に関与したものとみて、殺人容疑で逮捕した。

現場は交通量が多く、こうした場所で転倒させた場合には「相手を殺傷させる認識はあった」と判断したものとみられる。聴取に対して男は「トラブルになってバイクをつかまれた。振りきったのは事実だが、殺傷させる意図はなかった」などと供述。容疑を否認しているという。警察では2人がトラブルに至った経緯などをさらに調べる方針だ。

《石田真一》

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