【EDIX15】小型EVの実践型トレーニングキット、大学や高校の実習で活躍…村上商会

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村上商会のブースの様子
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コンセプトカーなどの試作を手がける村上商会(本社・東京都目黒区)のブースは、「教育ITソリューションEXPO(EDIX)」で異彩を放っていた。なにしろ、自動車の部品がたくさん並び、自動車の修理工場のようだったからだ。

それを組み立てていくと、約6時間ほどで小型の電気自動車(EV)「PIUS(ピウス)」ができてしまうのだ。ピウスは一関工業高等専門学校が監修し、モディー(本社・岩手県一関市)が開発・製造、村上商会が販売が担当している実践型EVトレーニングキットだという。

「このEVは工学部系の人材教育のためにつくったもので、実際にEVを製作してモノづくりの大事さを学んでもらう教材なんです。そのため、ちゃんとしたカリキュラムもあり、そのプログラムは学生が中心になって考えました。自動車の技術を学べるのはもちろんですが、モノづくりにおいて大事な5Sについても学ぶことができます」と一関工業高等専門学校特命教授の菊池重人氏は話し、教育実習の場で活躍しているという。

実際に教育実習を行った学生に聞くと、「車に興味がない生徒でも、一緒につくって動かしてみたら、非常に興味を持ってもらい、楽しかった。と同時に、教える難しさもわかり、非常に勉強になった」と話していた。

モノづくり大国ニッポンを守って行くには、座学と同時にこのような教材を使って実践的な教育を行っていくことも重要と言えそうだ。そうすれば、工具も使えない工学部系の学生もいなくなるに違いない。

《山田清志》

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