【ボッシュ Boxberg15】「2020年には950万台をハイブリッド化する」…eモビリティへ加速

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パーソナルモビリティの普及と環境保護、この両方に対する技術的な回答は同じだとブーランダー氏は断言する。「パワートレインの電動化と運転の自動化、そしてネットワーク化だ。」
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ボッシュ・オートモーティブ(以下、ボッシュ)は、ドイツ・シュトゥットガルト郊外のボックスブルグテストコースでインターナショナル・オートモーティブ・プレスブリーフィングBoxberg15を開催。ボッシュ・モビリティソリューションズ統括部門長のロルフ・ブーランダーがパワートレインの進化についてのビジョンを示した。

「これから向かう未来の市場を予測するうえで、2つの未来像は確実にやってくるだろう。ひとつはドライビングプレジャー、自分の車を所有するというパーソナルモビリティはグローバルでもっと広がっていく。そしてもうひとつは環境保護。気候変動防止策が採択され、環境保護の観点から自家用車の規制がグローバルレベルで厳格化していく」。

この両方に対する技術的な回答は同じだとブーランダー氏は断言する。

「パワートレインの電動化と運転の自動化、そしてネットワーク化だ」。

パワートレインの電動化、eモビリティはCO2排出規制や排ガス規制により普及するが、これは発進時のトルク増大などドライビングプレジャーにも直結すると同氏。

世界の自動車メーカーが、パワートレインの電動化を進めている。そのような状況で、ボッシュは「今後10年間に限れば、パワートレインは内燃機関が、効率的なモビリティのベースであり続ける。ディーゼルエンジン単体で10%、ガソリンエンジン単体で最大20%の燃費向上を達成できると確信している」。

さらにブーランダー氏はこの内燃機関に「電動モーターが組み合わされることで、効率はピークに引き上げられる」と述べ、ハイブリッドシステムが次の段階であり、EVはさらにその次だと見ている。

とくに、2021年に導入される新たな欧州規制により、すべてのSUVにハイブリッドパワートレーンが搭載されるとブーランダー氏は予言する。

「2025年に全世界で生産される新車の15%に完全もしくは部分的に電動化が進み、そのなかでも欧州は3分の1以上が完全もしくは部分的な電動パワートレーンで走るようになる」。

ボッシュはeモビリティ開発のために毎年約4億ユーロを投資し、現在でも例えばポルシェのハイブリッドスポーツカー、メルセデスのハイブリッドモデル、レンジエクステンダーを搭載したBMWi3など米中独の約30モデルにeモビリティ技術を提供しているという。

5年後の2020年には950万台を超えるハイブリッド車を、ボッシュが手がけるという見通しを立てている。

《森脇稔 三浦和也》

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