不本意な予選結果となった佐藤琢磨だが、その表情は明るい。最終プラクティスにあたるカーブデイを翌日に控えたこの日はメディア・デーと銘打たれた。琢磨は記者たちを前にその自信を語った。「この2日間トラック・アクティビティはなかったですが、例年通りメディア・ワークとかがあって一日も休みはないですね。これまでのプラクティスでのフィーリングと予選後の、特に月曜日の走りを何回も何回もリピートして。僕らがやってきたセットアップは本当に正しいのか? まだ何か出来るのか? 明日に向けて今日これからエンジニアと最終総括をするのですが。僕もまだ月曜の走行が終わってから、ゆっくりデータを見れていないんですよ。それで最終的な確認を行います。車自体はもう大きく変える所はなくて、あとは微調整だけなんですよね。だからそんなにパニックにはなっていません。予選は良くなかったかも知れませんが、ある意味今年が初めて決勝へ向って月曜日からカーブデイと大きく車を変えないで最終確認だけで挑めそうです。初めてDW12を持って来たレイホールの時(2012年)とかは最初の一週間と最後の2日間と180度考え方の違う作り方をしたんですよ。それって半分パニックになっていたということですから。実際僕らは予選後のパック走行で『こりゃちょっとマズいんじゃないか』と焦り出して。それでもカーブデイでしか試せないじゃないですか。カーブデイで作った車もまた良くなくて。それを決勝へ向けてもう一歩進めなくてはいけなかった。結果的には良い車が作れた訳ですけど。その経験を積んでいるので、ある意味最近のプラクティスの走り方というのはそれを意識した車造りをしてきました。実際にタービュランスの中で走らないと分からないことで、それは本当はもっと週の始めの方で出来たら良かった。チームメイトも準備出来ていなくて叶わなかったのですが。でも、最終的に集団の中で走ってみた時の車の動きはある程度満足できるものがあり、手応えのある車造りが出来たと思っています。あとは金曜日に最終確認をするだけです。自分はいいポジションに居ると思っています」。最終ラップのターン1でトップに並んだあの2012年よりも今年の方がずっと手応えがあるというのだ。負傷によるドライバー交替となった車2台がルールにより最後尾に回されたため、琢磨のスターティング・ポジションは2つ上がり25番手からの決勝スタートとなる。
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