2015年度の開通を目指して整備がすすめられている高知東部自動車道(国道55号高知南国道路)のなんこく南IC~高知龍馬空港IC間で土工部の高規格道路が姿を現した。高速バス関係者は「高知市街と空港をこの南国道で結べば、15分は所要時間を短縮できるだろう」と期待する。
高知東部自動車道は、高知自動車道の高知JCTから南へ分岐し、安芸市西浜付近の安芸西ICにいたる36kmの国道55号・自動車専用道路。「高知南国道路」と呼ばれる高知JCT~高知龍馬空港IC間が開通すると、高知市街と高知空港を結ぶ空港連絡バスが「この道を使う可能性もある」(同)という。
現在、空港連絡バスを運行するとさでん交通は、既存の国道55号を経由し、10か所以上の停留所に止まりながら、高知駅と高知空港を35~45分で結んでいる。同社スタッフは「空港連絡バスが南国道を利用するようになれば、25分前後で結ぶ直行便のようなイメージの路線が登場するかもしれない」と話していた。
2013年の統計では、高知空港の乗降客数は国内線が約130万人、国際線が約4千人で、全国の84空港のなかで24位。南国道の高知龍馬空港ICと高知空港を結ぶ高知県道373号高知空港インター線もこの春に供用を開始し、空港アクセス向上へ向けた動きが見え始めた。