マレーシアの高速鉄道、中国受注なら当初予定に間に合う…中国大使

2020年の完成を予定していたアラルンプール(KL)とシンガポールを繋ぐ高速鉄道(HSR)プロジェクトが遅れることが明らかになったが、中国の駐マレーシア大使館の呉政平 商務担当参事官は、中国が手掛ければ当初の予定に間に合わせることができるとの考えを示した。

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2020年の完成を予定していたアラルンプール(KL)とシンガポールを繋ぐ高速鉄道(HSR)プロジェクトが遅れることが明らかになったが、中国の駐マレーシア大使館の呉政平 商務担当参事官は、中国が手掛ければ当初の予定に間に合わせることができるとの考えを示した。5月10日付のザ・スターが報じた。

呉参事官は英字紙「ザ・スター」のインタビューに答えて、「もし中国企業が事業を獲得した場合には技術的には(間に合わせることが)可能だ。我々は2020年に間に合わせる能力を有する。(完成予定まで)まだ5年ある」と言明。根拠として、北京~上海間1318キロメートルの高速鉄道をわずか3年で建設したことを挙げた。

また呉参事官は、HSRの輸送需用が不十分であっても副次的効果はあると指摘。「中国が受注すれば、HSR沿線への中国企業の工場などの誘致を奨励することになる」として中国が受注すべきだと強調した。その上で中国が受注できない場合ついて、マレーシアはオープンかつ公平に選定を行うことを約束しているとして、そうであれば中国の受注は堅いとの考えを示した。

同プロジェクトは2013年にマレーシア・シンガポール両国間で合意したもので、計画案ではKL~シンガポール(全長350キロメートル)を90分で結ぶという。日本と中国を中心に複数の国が受注を目指す意向を示している。

伊藤 祐介

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