ANAホールディングスが発表した2015年3月期連結決算は、国際線が好調で、純利益が前年同期比107.8%増の392億円と倍増した。
売上高は同9.1%増の1兆7134億円と増収となった。羽田空港の国際線発着枠拡大を機に国内外ネットワークを拡大、旅客需要を取り込んだ。
特に国際線は、中国・アジア路線を中心に旺盛な訪日需要を獲得した。羽田~ロンドン・ミュンヘン・マニラなどの7路線を新規開設したことに加え、羽田~フランクフルトなどの3路線を増便、ビジネス需要を取り込んだ。
収益では、事業規模の拡大に連動して営業費用が増加したものの、コスト構造改革を着実に推進、増収の効果もあって営業利益が同38.7%増の915億円、経常利益が同56.4%増の671億円だった。
今期の通期業績見通しは売上高は同4.5%増の1兆7900億円、営業利益が同25.6%増の1150億円、経常利益が同34.1%増の900億円、純利益が同32.5%増の520億円を予想する。