ダイハツ工業の三井正則社長は、4月27日の決算発表会見で2015年度の国内の軽自動車販売計画を前年度より8%少ない63万台に策定したと明らかにした。
日本自動車工業会の予測では、軽自動車税の増税などにより今年度の軽自動車の総需要は13%減と想定されている。ダイハツは市場を上回るペースの販売で、軽自動車シェアのトップを堅持する構えだ。
軽自動車販売をめぐっては、2014年暦年にライバルのスズキがトップシェアを奪還した。しかし、14年度ではダイハツが06年度から9年連続となる首位を守った。
三井社長は販売争いについて「行き過ぎたシェア競争と言われれば、そうだったかもしれない」と振り返ったうえで、「今年に入ってからは落ち着いている。我々は自然体で行こうとやっている」と述べた。一方で「今年度もお客様に求められる魅力的な新技術や新商品の投入に努めたい」と強調し、商品力強化に意欲を示した。