インテリアの★が少ないのは、やっぱり二人乗りは使いにくいから。ついでにトランクも狭いから。
『ロードスター』たるもの、こういうものだと突っ込まるのは百も承知なんだけど、やっぱり初めてツーシーターを考える人の視点に立つと、ここは抜きには通れないわけで。と、長い言い訳をしたところで本題。
オープンカーは、デザインだと思う。いくら走りがよくたって見惚れるだけのタレント性がなかったら、ただの屋根の開くクルマにしかならないのだ。その点、めちゃめちゃストライクなデザインだと思う。
色っぽいし、つやっぽいし、一番、まわりから見られる後ろナナメからの存在感も超いけてるし。私が唯一キライな、幌のトップも(メタルが好き)、天井部分を支える骨ででこぼこになるのを防ぐべく内側から面で支えて、幌のくせにきれいなラインを描いているし、これなら許してあげてもいい。すいません、上から目線で。
そして、絶対ゆずれないのがインテリア。オープンカーにインテリアはなく、すべてがエクステリアと信じているゆえ、ドアの内側までをエクステリアデザイナーが担当したと聞いて納得である。
このドアの、ウィンドー部分をはさんで両側に広がるボリューム感と配色は絶賛したい。だけど、ここまでやっておいて不満がひとつ。なんでシートカラーがブラック一色なんだ!『CX-3』では見事な配色のツートーンを展開しているっていうのに!早急な対策と改善を、切に望みます。
■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★
岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家
イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。主にコンパクトカーを中心に取材中するほか、最近は ノンフィクション作家として子供たちに命の尊さを伝える活動を行っている。レスポンスでは、アラフィー女性ユーザー視点でのインプレを執筆。