ヤマハ発動機は、125ccファミリー向けモーターサイクルの新製品『サルート』を4月からインド市場に導入すると発表した。
サルートは、「Economical & Practical Indian Family motorcycle」のコンセプトのもと、低燃費と日常用途での使い勝手、スタイリッシュなデザインを兼ね備えたファミリー向けモデルとして開発した。
新型車はコンパクトな燃焼室を備える新エンジンを採用したほか、112kgというクラス最軽量を実現。同社従来モデル比で約10%の燃費向上を達成した。また、普段から家族を乗せることが多いインドのユーザーを考慮し、サスペンションやフットレスト、シートなどは快適性にこだわったセッティングとし、デザインは樹脂製タンクカバーなどにより躍動的なスタイルとした。
インド二輪車市場は、2014年には約1600万台に達し、世界1位となっている。このうち、100~125ccのモーターサイクルは、燃費や価格などでの手ごろ感から、二輪車初購入やタンデム利用、ファミリー共有という顧客から高い支持があり、市場の約6割を占める最大需要領域となっている。
同社はこれまで、高価格領域では、スポーツモデルの『YZF-R15』や 『FZシリーズ』、『SZシリーズ』を導入。また、近年伸長の著しいスクーター領域には、『シグナスRAYシリーズ』や『シグナスα』を導入して、インド市場での販売を拡大してきた。今回のサルートは、125ccクラスでトップレベルの燃費性能を実現したモデルで、最大需要領域における販売拡大を担うものとなる。
価格は5万2000インドルピー(約9万9000円)。年間販売目標は11万台。製造・販売はインディア ヤマハ モーターが行う。