【マツダ デミオ 試乗】国産同クラスで抜きん出た、ディーゼル4WD…島崎七生人

試乗記 国産車
マツダ デミオ XD Touring L Package (4WD)
  • マツダ デミオ XD Touring L Package (4WD)
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少し遅れて試乗車が用意されていた“XDの4WD”を初めて試すことができた。はからずも『CX-3』登場後のタイミングの試乗となったが、同門ながら、なかなか興味深い違いを感じることとなった。

結論からいうとCX-3よりも上手、『デミオ』中でも“走りと乗り味が最上級”に思えたのである。FFに対し前30kg、後ろ60kgのプラスとなっている。このことが“効果”となり、とにかく乗り心地がいい。

ピッチングが小さく、ダンパーの効きも低速からしっとりとしたタッチ。ステアリングも操舵力が適度にあり反応もなめらか。上級モデル『アクセラ』(の4WD)に迫るフィーリングが感じられる。16インチタイヤも、乗り味とハンドリングの両面でいいバランスをとっている。

またCX-3の4WD車との比較で、パワーステアリングの味付けが遥かに自然なのも事実。アチラは大径タイヤなどで、チューニングにやや残念な面を感じたが、コチラは1点の曇りもないとさえいえる。

1.5リットルターボディーゼルは6速ATとの組み合わせだが、全体で90kgの重量増をものともしない。むしろ加速時など重量増分の“タメ”が出来、加速がいい意味でゆったりとした味になっている。FFモデルに対し僅かに燃費のハンデがあるのは事実だが、安心、安定した走りと快適性の高さは、シリーズ中でもトップレベル。目下の日本車の同クラス中、抜きん出て“いいクルマ”だ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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