しかも最後のQ3では各車が本格的にアタックに入ったところでクラッシュした車両があり、赤旗で一時中断。残り3分で再開という、ポール獲得の権利を残す7名にはタイヤのコンディションおよびウォームアップ的に厳しい状況でもあったが、そのなかで快走を見せ、幸先良く開幕ポールをゲットしたのが山本尚貴(#16 TEAM 無限/ホンダ)だった。
予選2位はナレイン・カーティケヤン(#41 DOCOMO TEAM DANDELION RACING)でホンダ勢が1-2を占めた。3位がトヨタ勢最上位のアンドレ・ロッテラー(#2 PETRONAS TEAM TOM’S)。4~6位もトヨタ勢で、4位は石浦宏明(#38 P.MU/CERUMO・INGING)、5位に前年王者の中嶋一貴(#1 PETRONAS TEAM TOM’S)、6位にジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(#19 LENOVO TEAM IMPUL)が続いている。
初のSF公式予選に臨んだ小林可夢偉(#8 KYGNUS SUNOCO Team LeMans/トヨタ)は、朝のフリー走行で3位、予選Q1もトヨタ勢首位の5位で通過と順調そうだったが、Q2で10位に終わる。Q3進出ラインの8位とは0.126秒差、首位とでも0.665秒差だったが、SF特有の“1秒以内に10台以上は常”という接戦状況のなかでQ2敗退を喫した(サスペンション関連のトラブルが発生していたという)。明日の決勝での巻き返しに期待したいところである。