英国の高級スポーツカーメーカー、アストンマーティンが、PHVスポーツカー『カルマ』で知られるフィスカーの元会長を訴えていた問題が、解決した。
事の発端は、フィスカー元会長のヘンリック・フィスカー氏が2015年3月、プロジェクト『サンダーボルト』の量産計画を発表したこと。このサンダーボルトは、アストンマーティンの『V12ヴァンキッシュ』をベースに開発されたコンプリートカー。
フィスカーを立ち上げる前は、アストンマーティンのデザイン責任者だったヘンリック・フィスカー氏。ところが、サンダーボルトは、アストンマーティンの承認を得たプロジェクトではなかった。このため、アストンマーティンは、サンダーボルトのデザインなどが、意匠権を侵害しているとして、ヘンリック・フィスカー氏に対し、サンダーボルトの量産計画の中止を求めて提訴していた。
今回、アストンマーティンは声明を発表。ヘンリック・フィスカー氏との間で合意が成立し、訴訟を取り下げたことを明らかにした。
その内容は、「ヘンリック・フィスカー氏が、サンダーボルトを量産しないと決断したことを受けて、アストンマーティンが訴訟を取り下げた」というもの。それ以上のことについて、アストンマーティンは、「コメントしない」と説明している。