米サイプレス社は、車載用マイクロコントローラー(MCU)のTraveoファミリに、最先端の2D/3Dグラフィックを実現する新シリーズ「S6J32BA」および「S6J32DA」を投入すると発表した。
新製品は、ARM Cortex-R5プロセッサ、1MBの内蔵フラッシュ、1MBの内蔵VRAM、eSHE(enhanced secure hardware extension)、HyperBusインターフェースなどで構成するコンパクトカー向けグラフィックマイコン。HyperBusメモリとのシームレスな接続を実現している。
また、前身であるS6J324CおよびS6J326Cとピン互換性を備え、基板レイアウトの変更なく、柔軟かつ容易にアップグレードが可能。グラフィック機能に加え、16ビットのオーディオDACおよびマルチチャンネルミキサーを装備した高度なサウンドシステムを採用する。
新シリーズのMCUを採用することで、ダッシュボード、ヘッドアップディスプレイ、冷暖房空調 (HVAC) システム向けの先進機能や2D/3Dグラフィックを組み込んだ、コストパフォーマンスの高いプラットフォームをコンパクトカーに実装できる。
Traveo S6J32DAは、現在サンプルを出荷中。S6J32BAは2015年4月にサンプル出荷を開始する予定。