【F1 マレーシアGP】ベッテル今季初優勝、フェラーリ1年10か月ぶりの勝利

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フェラーリ移籍2戦目で初勝利を手にしたセバスチャン・ベッテル
  • フェラーリ移籍2戦目で初勝利を手にしたセバスチャン・ベッテル
  • F1マレーシアGPスタートシーン
  • 優勝したセバスチャン・ベッテル(メルセデス)
  • 王者ルイス・ハミルトンは後手のレース展開に
  • フェラーリでの初勝利に喜びを爆発させるベッテル
  • マシンを降りてフェラーリスタッフに駆け寄るベッテル
  • 悔しい表情をみせるハミルトン
  • 3位のニコ・ロズベルグ(メルセデス)

2015年のF1第2戦マレーシアGPの決勝が29日、セパン・インターナショナル・サーキットで行われ、セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)が今季初優勝を飾り、1年10か月ぶりにフェラーリに勝利をもたらした。

前日の大雨から一転し、晴天に恵まれた中でレースがスタート。ポールポジションのルイス・ハミルトン(メルセデス)が順当に1コーナーを制しレースが進んでいったが、3周目の1コーナーでマーカス・エリクソン(ザウバー)がコースオフ。この影響でセーフティカーが導入される。

ここで中盤から後半への展開を見据えてメルセデス勢の2台がいち早くピットインし、ハードタイヤに交換。一方のベッテルはコース上に留まり今回柔らかい方に当たるミディアムタイヤで逃げて行くことを選択する。

6周目にレースが再開されると両者の展開は明暗が分かれる。ベッテルは灼熱のコンディションの中でタイヤの消耗を上手くマネジメントしリードを広げていく一方で、ピットストップにより順位を下げたハミルトンはライバルの遅いペースに付き合わされることになり大きくタイムロスを喫してしまう。11周目に2位までポジションを取り戻すが、その時点でベッテルとの差は9.9秒に広がってしまった。

これで主導権を手にしたベッテルは、ミディアムタイヤ重視の戦略で安定した走りを披露。ハミルトンより1回少ないピットストップ作戦も上手く決まり、最終的には8.5秒の差をつけチェッカー。2013年ブラジルGP以来となる通算40勝目を挙げた。そしてフェラーリにとっては2013年スペインGP以来、約1年10ヶ月ぶりの勝利。チーム首脳陣をはじめフェラーリのメカニックたちも名門復活の勝利に喜びを爆発させていた。

2位にはハミルトン、3位にはロズベルグが続いたが、前戦オーストラリアGPとは打って変わりタイヤの消耗に苦しめられた後手のレース展開を強いられる結果となった。

フェラーリでの初勝利を実現したベッテルはポディウムインタビューで「言葉にならない。レースの内容も良かったし、本当にチームに感謝したい。僕にとってもチームにとっても特別な日になった」と笑顔でコメント。改めて勝利の喜びを噛みしめていた。

また2戦目となるマクラーレン・ホンダは、序盤からペースも良くライバルと互角にバトルするシーンも見られたが、気温30度を超える暑さが影響し2台続けてトラブルが発生。アロンソは21周、バトンは41周でマシンを降りた。

2015 F1マレーシアGP 決勝結果
1.セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)
2.ルイス・ハミルトン(メルセデス)
3.ニコ・ロズベルグ(メルセデス)
4.キミ・ライコネン(フェラーリ)
5.バルテリ・ボッタス(ウイリアムズ)
6.フェリペ・マッサ(ウイリアムズ)
7.マックス・フェルスタッペン(トロ・ロッソ)
8.カルロス・サインツJr(トロ・ロッソ)
9.ダニール・クビアト(レッドブル)
10.ダニエル・リチャルド(レッドブル)


リタイア.ジェンソン・バトン(マクラーレン)
リタイア.フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)

《吉田 知弘》

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