イタリアのタイヤ製造大手、ピレリ。同社が、中国企業の傘下に入ることが分かった。
これは3月23日、中国の国有化学企業、中国化工集団(ケムチャイナ)が明らかにしたもの。同社は、「ピレリ社の持ち株会社のCamfinから、ピレリの発行済み株式の26.2%を取得することで合意した」と発表している。
なお、ケムチャイナによるピレリの株式の取得額は、1株15ユーロ(約2000円)。
ピレリ社は、世界のタイヤ市場で第5位のシェア。世界最高峰の自動車レース、F1にタイヤを供給。また、イタリアの二大スーパーカーメーカー、フェラーリとランボルギーニに純正装着されていることでも知られる。
一方、ケムチャイナは、傘下にタイヤ事業を行う子会社、「風神輪胎」を擁する。なお、ピレリの買収後も、ピレリの経営体制は継続される。ピレリのMarco Tronchetti Provera会長兼CEOは、「ケムチャイナのような世界的企業とのパートナーシップは、ピレリにとって素晴らしい機会」と述べている。