豪ビクトリア州メルボルンにある湖を、ぐるっと一周する公道(5.3km)で最速を競うF1オーストラリアGP。その12~13コーナー付近にある5つ星ホテル「プルマン メルボルン アルバート パーク」は、世界の“スピード狂セレブ”たちで部屋が埋まるという。
「サーキットが見下ろせるアルバート・パーク湖(Albert Park Lake)側の部屋は人気。レース開催期間中は満室となり、公道サーキットを高速で駆け抜けるマシンの姿と、エキゾーストノートを楽しむセレブたちでにぎわう」とHotel Pullman担当者。最上階からは、湖の向こう、「セナ」(15)や「プロスト」(16、最終)という名がついたコーナーを抜けていくマシンの姿もかすかに見えるという。
このメルボルンの公道サーキット(Albert Park Grand Prix Circuit)は、レース終了後は再び“静かな湖畔の道”として再整備される。このあたりは、クルマよりもコクチョウが優先され、道の両脇で休むコクチョウが“サーキット”を横切る場合は、クルマがいったん停止しなければならない。この道をジョギングするさいは、コクチョウの横断と、彼らの糞を踏まないように気をつける必要がある。
そして1コーナーの路面には、真っ黒のスリップ痕がある。F1マシンがここでフルブレーキした痕跡が、消されることなく残っているのだ。
また、サーキットを囲むように路面電車(トラム、Yarra Trams)が走っていて、どの停留所から乗っても中心街(フリンダースストリート駅周辺)に10分ほどでアクセスできる。このトラムに乗る場合は、日本の「Suica」と同じように、電子マネーカード「myki」にチャージし、電車のドア付近にある受信機にカードをピッとかざして乗車する。
Hotel Pullman担当者は、「長期滞在できるならば、メルボルンのターミナルであるフリンダースストリート駅から、放射状にのびる鉄道(Metro Trains Melbourne)に乗って郊外へ向かうのも楽しい。市場とかカフェとか、市街地を自由気ままに走るならば公共レンタサイクル(Melbourne Bike Share)を使うといいよ」とも話していた。