ヤマハのモータースポーツ活動、レースとマーケティングの密接な関係

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ヤマハ 2015年 モータースポーツ活動計画発表会
  • ヤマハ 2015年 モータースポーツ活動計画発表会
  • ユースチーム「YAMALUBE RACING TEAM」のYZF-R1
  • アジアロードレース250ccクラスに送り込むYZF-R25
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ヤマハは3月6日、2015年のモータースポーツ活動計画を発表した。発表会では、今シーズンから新たに始まる、育成方針の説明が行われた。

ヤマハ発動機でアジア・ASEANの地域の営業部門とモータースポーツの戦略部門を兼任する尾崎幸宏氏は「レース活動はブランディングやマーケティングと非常に密接に関わっている。ヤマハ・レーシング・ブルーを輝かせることは、ヤマハファンになってくださる、ヤマハ製品を欲しいと言ってくださるお客様を広げていくことに直結する」と話す。

ヤマハは昨年、250ccクラスのスポーツバイク『YZF-R25』をデビューさせた。排気量の小さなスポーツバイクは、アジア諸国で人気が高い。ヤマハ発動機 代表取締役 副社長の木村隆昭氏は「ASEAN地域では1990年代からローカルレースの振興に力を入れてきた。(レースを)する・みるといった人気を受け、YZF-R25の導入にも好影響を与えている」と話す。

ヤマハは、今シーズンからステップアップの新たな取り組みとして、アジアロードレースに新たに新設される250ccクラスに6か国13人の若手有望ライダーを送り込む。

「人材開発、人材育成では大きな壁にぶつかった。日本のみを見ていて本当に次世代のライダー、例えば、中須賀選手からスピリットを受け継ぐ後継者が育つのか、私たちの答えはノーです」(尾崎氏)

中須賀克行選手は、昨年、全日本ロードレースの最高峰JSB1000クラスで3連覇、前人未到の5度目のタイトルを獲得をし、MotoGPマシン『YZF-M1』や『YZF-R1』の開発にも携わるヤマハのエースライダーだ。

ヤマハは次のエースを育成するために、今回新たに全日本ロードレースとモトクロスに、ライダーの育成機関となるユースチームを新設することを合わせて発表した。下位カテゴリーで頭角を現したライダーには、ユースチームで走る可能性もあるという。

尾崎氏は「ヤマハのレース活動が、製品の性能や耐久性、燃費性能の優秀性を証明し、マーケティングへも好影響を与えると考えている。ヤマハは常に、最強のチャレンジャーであることは、ヤマハファンはもちろん、すべてのレースファンに常に期待している役どころでもある」と話した。

《橋本 隆志》

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