アメリカ航空宇宙局(NASA)は3月6日、小惑星探査機ドーンが同日7時39分(米東部標準時)、準惑星ケレスの周回軌道に乗ったと発表した。ケレスの軌道に乗った探査機はドーンが初めて。
ドーン・ミッションを管理するNASAジェット推進研究所(カリフォルニア州パサデナ)は同日8時36分、ドーンからデータを受信し、探査機の順調な飛行を確認した。2007年9月に打ち上げられたドーンは1日、三日月の形をしたケレスを約4万8千キロ離れた地点で撮影している。
ドーン・ミッションの主任研究者であるクリス・ラッセル氏(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)は「我々の気持ちは高ぶっている」と述べ、「今後1年半にかけて、やるべきことは多いが、豊富な研究の蓄積と科学的意義を得るためのしっかりとした計画を持って任務に当たっている」と決意を示した。