村田製作所は3月6日、自動車向けに150度保証の巻線タイプ電源用コモンモードチョークコイル「PLT5BPHシリーズ」を商品化したと発表した。
近年の自動車市場では、より緻密な制御を行うため、電子部品もエンジンやトランスミッションなどの近くに配置されることが多く、高温環境下で使用可能なノイズフィルターの要求が強くなっている。
新商品は、自動車パワートレイン、AEC-Q200にも対応可能な、小型(5.0×5.0mm)の巻線タイプ電源用コモンモードチョークコイル。-55度から+150度で使用でき、最大5.6Aの大電流に対応する。
最大500Ω(at 10MHz)のコモンモードインピーダンスを発生し、ノイズを抑制。ディファレンシャルモードインピーダンスも高く、ノーマルモードノイズ除去にも効果が期待できる。
ECU、トランスミッションコントロールなど高温対応が必要な自動車向けセットの電源ラインや、カーナビ、カーオーディオ等の電源ラインに適している。