少なくとも36人の治療費も
赤道ギニアで開催されたアフリカネイションズカップ2015(2015 The Africa Cup of Nations)の準決勝で、ホスト国・赤道ギニアのサポーターが暴徒化してトラブルを起こし、試合が30分以上中断されたことを受け、CAF(アフリカサッカー連盟)は、赤道ギニアサッカー連盟に罰金処分を科すと発表した。
CAFによる処分の内容は、赤道ギニアサッカー連盟に10万ドル(約1180万円)の罰金を科すもの。また、少なくとも36人出た負傷者に対する治療費の支払いも求めた。
「まるで戦争地域のよう」
試合は5日。ガーナとの準決勝で、赤道ギニアが0-3で敗れた。決勝への切符を争う一戦とあって、サポーターも過熱気味だったが、前半だけでガーナが2-0とリード。後半に3点目が入り、赤道ギニアの敗退が確実になると、ホームの観客たちがガーナサポーターのスタンドに物を投げ込み始めた。
このため、ガーナサポーターがピッチに逃げ込む事態となり、試合は中断。警官隊がガーナの選手たちを保護、沈静化のため催涙ガスが使われ、スタジアム上空をヘリコプターが飛び回るなど異様な光景に。ガーナサッカー連盟は「まるで戦争地域のようだ」とツイッターの公式アカウントに書き込んでいる。
赤道ギニアのエステバン・ベッカー監督は「ファンの行為を悲しく思う」とコメント。キャプテンのエミリオ・ヌスエは、準決勝まで進んだチームを誇りに思うとしつつ、トラブルを謝罪した。
(画像はアフリカサッカー連盟ホームページから)