渋滞予測から信号を制御…NTTデータ、中国で実証実験

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NTTデータが実証実験を実施した中国の渋滞の様子
  • NTTデータが実証実験を実施した中国の渋滞の様子
  • 交通シミュレーションに基づく信号制御

NTTデータは、信号制御最適化ソリューションを実用化すると発表した。ソリューション実用化に向けて、2014年11月10日から12月12日までの約1か月間、中国・吉林市で渋滞予測・信号制御シミュレーションの実証実験を実施した。

実証実験では、吉林市のバスに搭載した車載端末を通じて収集した8路線約200台のプローブ情報(各車両の位置や速度などの情報)と、道路・交通量調査統計情報を組み合わせて、渋滞予測・信号制御をシミュレーションし、シミュレーション上の事前評価で最適化した信号設定を、市内中心部の交差点の信号機に反映して交通を制御した。

これによる渋滞緩和やバス運行時間の改善効果を検証したところ、対象エリアを走る車両の平均速度が向上し渋滞緩和が実現、対象となるバス路線の運行時間が平均で7%、最大27%改善されたことを確認した。

同社は、今回の実証実験の成果をベースに、信号制御最適化ソリューションを実用化する。日本国内をはじめ、世界各国で導入が進められているスマートシティ関連プロジェクトに展開、2020年度末までに国内外で100億円の売上を目指す。

《レスポンス編集部》

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