ブリヂストンは、コンベヤベルトの摩耗状況を自動で把握できる独自のシステムを開発、1月から海外向けに展開すると発表した。また、同システムと従来のメンテナンスサービスを統合した鉱山オペレーション支援ソフトウェア「BRIDGESTONE MONITRIX」の展開を開始する。
従来、鉱物などの資材運搬に使用するコンベヤベルトの摩耗状況を確認するには、各箇所の実測が必要だった。そのため操業を一時停止しなければならず、生産性にロスが生じていた。新システムは、同社のセンシング・通信技術を応用し、コンベヤベルトにセンサーを埋め込むことで、コンベヤベルトの厚さを自動で計測。データをシステムに送信することで、ベルトコンベヤを操業しながら摩耗状況の把握が可能となった。新システムは、豪州の鉱山ですでにテスト導入を行い、運用を開始している。
また、コンベヤベルトのスペック情報や使用年数、在庫管理、摩耗状況・交換時期のシミュレーションなどに加えて、今回の摩耗モニタリングシステムも一括で管理できるソフトウェアとして「BRIDGESTONE MONITRIX」を開発。今後さらに作業効率や扱いやすさを追求し、機能を拡充させていく。