死亡事故多発で警報発令...苦悩する愛知

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横断歩行者等妨害等違反
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愛知県内の交通死亡事故、その勢いが止まらない。1月21日現在で死亡者数は17人。今年に入ってほぼ毎日、死亡事故が起きていることになる。愛知県は15日に今年最初の「交通死亡事故多発警報」を発令した。

交通事故死者数が10日間で10人以上を数えた場合に、警報は発令される。昨年は5回。最後は12月16日に発令された。わずか1か月で再び注意喚起がなされたわけだ。

発令当日、大村秀章知事は「交通安全を自らの問題としてとらえていただき、悲惨な交通事故を起こさないように、交通事故の被害に遭わないように」と呼びかけた。同日夕方には、名古屋市中区の地下街で、自治体と県警がいっしょになって広報活動を行った。

警報の発令期間は10日間だ。期間中は自治体が交通安全の広報活動を、県内の各警察署では交通指導取締活動の強化が推進される。23日はその期間中に実施される県内一斉交通取締りの日だ。

昨年の愛知県内の主な死亡事故原因は、依然として運転者の歩行者妨害や一時不停止が上位にあがっている。愛知県警は歩行者優先を徹底するため、特に横断歩道における取締りを徹底する。横断歩道を渡ろうとする歩行者がいるのに、運転者が停止しないで通過する行為は「横断歩行者等妨害等違反」に問われる。

愛知県警交通事故対策室は「横断歩道は事故多発場所の1つだ。そこで起きる事故は、被害者の多くを占める高齢者の事故でもある。横断歩道で起きる事故を1件でも減らすことは、悲惨な事故を全体で減らしていく循環を作ることにつながる」と、歩行者優先の運転を訴える。

《中島みなみ》

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