故意の逆走に暴行容疑を適用し、書類送検

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昨年9月、兵庫県南あわじ市内の神戸淡路鳴門自動車道下り線で発生した乗用車の逆走を原因とする接触事故について、兵庫県警は9日、逆走車を運転していた50歳の男を暴行と道路交通法違反容疑で書類送検した。故意に逆走したことを「暴行」と判断したという。

兵庫県警・交通捜査課によると、問題の事故は2014年9月9日の午前9時40分ごろ発生している。南あわじ市内の神戸淡路鳴門自動車道下り線を乗用車が逆走。順走していた観光バスは衝突を回避するために急ハンドルを切ったが、ミラー部分が接触。乗客乗員17人にケガは無かったが、逆走車はそのまま逃走した。

警察は当て逃げ事件として捜査していたが、翌10日に50歳の男が警察へ出頭。「考えごとをしていて、降りるはずのインターチェンジ(IC)を通り過ぎてしまったので、そのまま引き返した」、「先のICで降りると余分なお金が掛かるので、会社への発覚を避けたかった」などと供述。逆走の事実を認めていた。男は西淡三原ICで降りる予定だったが、約10km先で通り過ぎたことに気づき、Uターンを開始したという。

警察では男が故意に逆走している点を重視。死傷者は出なかったものの、順走していたバスに急ハンドルを切らせ、乗客乗員を危険に晒したことを「悪質な行為」と判断し、暴行と道交法違反(事故不申告)容疑で書類送検した。

《石田真一》

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