【フォード マスタング 試乗】全面一新も素朴な味わい残す…島崎七生人

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フォード マスタング 50イヤーズ エディション
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50周年記念、6代目。そういう長寿なアイドル不在の日本では羨ましい話だが、“ムスタング”と発音していた頃からのファンの心も掴むのが、この『マスタング』だ。

10年ぶりにプラットフォームも一新、リヤサスペンションは、こだわりの(!?)リジッドからマルチリンクの独立式に。搭載エンジンも最新の性能要件を踏まえた2.3リットルの4気筒ツインスクロールターボだ。レギュラーガソリン仕様で314ps/44.3kgmの性能を発揮する。

実際の走りは、素朴さも残した現代のスポーツカーの味わい…といったところ。回転を上げると音の演出が入るエンジンは、動力性能は十二分で、グイグイとクルマを前に進める。エンジン特性などはモード切り替えが可能だ。“素朴さ”と書いた内訳のひとつだが、ピレリ『P Zero』を履くサスペンションも必ずしも路面を舐めるようなフィール一辺倒ではなく、あたかもリジッドのような鷹揚さもあり、後ろ足がムズムズするような素振りまで感じられ、そういう古典的な風合いも、あえて残した演出なのではないか? と思えた。

量感をもたせたリヤフェンダーをアクセントにしたスタイルも、すっきりとマスタングらしく仕上げられた。左右対称のインパネ形状など、温故知新的なインテリアも、奇をてらわずに居心地がいい。ファストバックゆえ、+2の後席は大人でも着座は可能だが、頭はリヤウインドに付く。V8、右ハンドル等もいずれ用意されるという。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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