【シトロエン グランド C4ピカソ 試乗】洒落た使い心地のよさという魅力…島崎七生人

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シトロエン グランドC4ピカソ セダクション
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クオ・ヴァディス、クレールフォンティーヌといったフランス製のノートは、どれも表紙の色使いが洒落ていて、実に使い心地がいい。さしずめシトロエン『グランド C4 ピカソ』は、そのMPV版といったところか。

「おや!?」と思わせられるすっきりとセンスのいい外観は、日本製ミニバンに飽き足らないユーザーの気持ちを今回も惹きつけるはず。全長4600mm、全幅1825mmのボディサイズは決して持て余さず、ウエストラインが低く、全周の見晴らしもいい。三角窓状のウインド越しの視界もかなり広く、それはフロントガラスの視界をよりワイド化させる機能も果たす。

床がフラットな2列目、2列目を前方にスライドさせれば実用になるスペースが確保できる3列目とも、居住空間の組み立ても巧み。後席はバックドア側から、ワンタッチで床下に沈み込ませられる。2列目を前倒しさせて畳めば、ラゲッジスペースは最大の2181リットルに。すべて説明不要のシンプルさだが、黙っていても機能的なのが魅力だ。

穏やかな乗り味、安定感のあるステアリングフィールはシトロエン流。16インチタイヤの「セダクション」は、路面からの入力のかわし方も巧みで、そのうえで山道もフラつくことなくセダンのようにこなす。1.6リットルエンジン+6速ATのパワートレーンも、出足から力強く、伸びもよく、7シーターMPVに相応しいスムースさだ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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