カタール航空は12月4日、最新の中型機「エアバスA350XWB」初号機を13日に受領すると発表した。
カタール航空はA350XWBのグローバル・ローンチ・カスタマーとして80機を発注し、世界の航空会社の中で最も早く同機を受領する。引き渡しはエアバスの仏トゥールーズ工場で行われる。
A350XWBの特長は、燃料消費量の25%削減、運航コストの削減、環境効率の向上。機体重量の効率性を高めるため、全体の53%を複合材料が占める。胴体の材料に炭素繊維強化プラスチックを用いることで、より少ない燃料消費とより容易な整備を実現した。なお、XWBは「エクストラ・ワイド・ボディ」の略。
A350XWB初号機は15年1月、ドーハ=フランクフルト路線に投入され、今後はA380とともに、カタール航空の主要機材の一角を担っていく。同航空の拠点・ハマド(新ドーハ)国際空港はA350XWBやA380といった最新機の乗り入れを想定した設計となっている。