ルノー・ジャポンは12月2日、『カングー』の燃料ホースおよびブレーキパイプに不具合があるとして、国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。
対象となるのは、ルノー『カングー』1車種で、燃料ホースは2012年10月26日~2014年5月22日に製造された1951台、ブレーキパイプは2012年10月2日~2013年4月24日に製造された858台。
燃料ホースについては、エンジンルームでの取り回しの指示が不適切なため、燃料ホースとエアコンパイプが干渉するものがある。そのため、そのままの状態で使用を続けると、燃料ホースが摩耗して燃料が漏れるおそれがある。
改善措置として、全車両、燃料ホースとエアコンパイプに保護チューブを装着して適切な位置に燃料ホースを取り付ける。なお、燃料ホースに摩耗がある場合は、新品に交換する。
ブレーキパイプについては、ABS油圧調整装置への取り付け工程で、ブレーキパイプを誤った位置に取り付けたものがある。そのため、ABS作動時等にブレーキが適切に作動せず、走行安定性を損なうおそれがある。
改善措置として、全車両、ブレーキパイプの取り付け位置を点検し、誤っている場合は、ブレーキパイプを新品に交換して適切に取り付ける。
いずれも、不具合や事故は発生していない。ルノー本社からの情報により発見した。