11月25、26日にヤス・マリーナ・サーキットで行われたF1公式合同テストで、来季フェラーリへの移籍が決まっているセバスチャン・ベッテルが同チームのピットを訪問した。
2010年から史上3人目となる4年連続チャンピオンを成し遂げたベッテル。今年は5連覇に期待がかかったが、大幅に変更された車両規定とルノーの新型パワーユニットの熟成が遅れ、開幕戦から予選Q3進出を逃すなど大苦戦。シンガポールGPで2位表彰台を勝ち取るも、2009年にレッドブルへ移籍してい以降、初めて未勝利のシーズンを過ごすこととなり、トップから217ポイント差の167ポイントのドライバーズランキング5位に終わった。
長年守ってきたカーナンバー1をルイス・ハミルトン(メルセデス)に譲ることとなったベッテルはレッドブルを離れ、フェラーリ移籍を決断。ちょうどF1最終戦アブダビGP前に正式発表された。
シーズン終了から2日後に、早くもフェラーリのピットに現れたベッテル。チームユニフォームはまだ着ていなかったものの赤色の無線をつけてチームスタッフと談笑するシーンは、少し新鮮な光景だった。
テストでは1日目に来季コンビを組むキミ・ライコネンが、2日目はフェラーリの若手育成プログラムに参加しているラファエル・マルチェッロがステアリングを握った。
ベッテルがフェラーリのマシンをドライブするのは来年2月の合同テスト以降になるかもしれないが、新天地で2015シーズンなどんな走りを見せてくれるのか、今から非常に楽しみだ。