トヨタ自動車は11月27日、2015年から市場投入する予防安全技術パッケージの「Toyota Safety Sense」(トヨタ・セーフティ・センス)が、自動車事故対策機構による「JNCAP予防安全アセスメント」でも高得点に相当するとの社内評価を公表した。
「Toyota Safety Sense」には、コストを抑えた普及版でコンパクトカー向けの「Toyota Safety Sense C」と、ミディアム・上級車向けの「Toyota Safety Sense P」の2タイプがあり、衝突回避支援・被害軽減の自動ブレーキや車線逸脱警報装置などをパッケージ化している。自動ブレーキはパッケージの「C」が10~80km/hの速度で作動し、30km/hの減速を行う。一方の「P」は10km/hから搭載車両の最高速度までと作動範囲が広く、減速も40km/hが可能(対人では30km/h)などとなっている。
トヨタはこれらの性能を、国土交通省と自動車事故対策機構が今年10月に発表した衝突被害軽減ブレーキなどの「JNCAP予防安全アセスメント」(40点満点)に照らして社内評価した。その結果、「C」は30点台半ば、「P」は満点に相当する性能を確認したという。
10月発表のアセスメント実績ではレクサスの『LS』が40点満点、『カムリ』が26.2点、レクサス『IS』が25.5点などとなっており、「Toyota Safety Sense」が現行車と比べても高い性能レベルにあることが示された。