オーストリアのバイクメーカー、KTM傘下となったスウェーデンの「ハスクバーナ」(本家は今も刈払機メーカーとしてスウェーデンで存続)は、イタリア・ミラノで開催された国際モーターサイクルショー「EICMA 2014」(ミラノショー)で、『701スーパーモト』と、『401ヴィトピーレン』、『401シュヴァルトピーレン』という2台のストリートスポーツを発表した。
701スーパーモトは、KTM『690SMC R』シリーズのエンジンを搭載し、車体も基本を共用するストリートモタードで、車輌性格も690SMC Rに近いことになるが、ハスクバーナらしいデザインでまとめられている。
401ヴィトピーレン(スウェーデン語で白い矢)と、401シュヴァルトピーレン(黒い矢を意味する)はKTM『390デューク』のエンジンを搭載し、車体も基本を共用。ヴィトピーレンはオンロードモデルで、シュヴァルトピーレンはスクランブラータイプだ。
これらを紹介したのは、KTMのステファン・ピエラCEOで、KTM直系であることを強く印象付けた。昨年のEICMAでKTM傘下となって間もないハスクバーナは「我々はオフロードの原点に戻る」と表明していたが、今回は、KTMのエンジンを搭載しながら、KTMのキャラクターにはないモデルを登場させていくという現実的な方向に向いていると感じさせた。
ハスクバーナの工場は、カジバ傘下だったときのままミラノ北部郊外にあり、関係者も多いのか、アンヴェイルで大きな歓声が上がっていたことも印象的であった。