高速道路の最先端技術を展示するハイウェイテクノフェア2014(東京ビッグサイト、11月20・21日)では、黄色い作業車(道路維持作業車)の参考出展が目立った。そのなかで小型化が売りの「ロボコーン」と、他ジャンル展開を見すえた「ecoサインカーmini」は注目を集めていた。
ロボコーンは、西日本高速道路メンテナンス九州(福岡市中央区)が開発した標識搭載型ラバーコーン自動設置回収車。「日本唯一」と同社がいうこの作業者は、道路作業時に車線規制などでラバーコーンを設置・回収するさい、車載ロボットが自動的に行なってくれるというもの。「交通規制作業員の負担軽減や正確性の向上が図れる」と同社。
100本のラバーコーンを連続設置・撤去できるこのロボコーン。今回の先行展示車は「小型化を達成させたことが売り」と同社はいう。
「東名や東北といった道幅が大きい高速道路ならば作業車のサイズは気にならないが、地方の道幅が小さい道路などでは、路肩に止めると作業車が車線にはみ出してしまう場合がある。ロボコーンの最新版は『コンパクトな作業車がほしい』というユーザの声を反映したクルマ」(同社)
またecoサインカーminiは、首都高電気メンテナンス(東京都中央区)が提案する、軽自動車ベース・省電力タイプの作業車。市販の液晶テレビを搭載し、自社の車載リン酸鉄リチウムイオンバッテリーで映し出す。
同社は、このecoサインカーminiを道路作業以外で使用するシーンも想定し、来場者に提案していた。
「例えばコンサート会場の案内や、街中を走る広告・宣伝カー、災害時の情報拠点など、さまざまな用途を想定している。家庭用テレビを採用しているので、テレビ番組やニュースも映し出せるし、パソコンやDVDプレーヤーなどにもつなげられる」(同社)
地方の道路にあわせたサイズ、高速道路作業以外の用途を想定した構造と、黄色い作業車もニーズにあわせて進化していた。