【スバル WRX S4 試乗】洗練されたパワーフィールが光る、2.0GT EyeSight…島崎七生人

試乗記 国産車
スバル WRX S4 2.0GT EyeSight
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『WRX S4』は、いわば『レヴォーグ』のセダン版だ。ただし1.6GTの設定はなく2.0GTのみで、このこととWRXのネーミングが“高性能セダン”であることを主張している。

走りは非常に優等生的な仕上がりと感じた。とくに動力性能は「いいね!」だ。搭載する水平対向2リットルの直噴ターボFJ20型は絶対的なスペック(300ps/40.8kg-m)が高いだけでなく、レスポンスや柔軟性、フィール面で相当に洗練された印象。CVTとの組み合わせだが、低回転からスムースにコチラ(運転者)の意のままにラグなく仕事をしてくれる。“SI-DRIVE”がもっとも大人しいモードでも、もどかしさなくクルマを走らせる。ひとたび“S”や“S#”モードに切り替えれば、パワフルさが格段に増すが、決して荒々しさがなく、スマートに高性能振りを発揮してくれるのもいい。

加速しながらのコーナリングでは、トルクベクタリングの効果でクルマが積極的かつ安定的に曲がってくれるのも嬉しい。レヴォーグとはホイールベース、トレッドは同じだが全長が95mm短く、車重が20kgほど軽い。だが旋回性は随分高く感じるのは、WRXならではの走りへの意思の高さの表われだ。良路では問題ないが、荒れた路面の低速(40km/h以下程度)で乗り味がキツく感じる部分が解消されれば、なおいい。

JC08モード燃費は13.2km/リットルで、ガソリンはハイオク仕様。けれど丁寧な乗り方を心がければ、まずまずの燃費が確保できそうな感触だ。 

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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