トヨタ自動車は11月12日、『カムリ』などの緩衝装置(ボールジョイント)に不具合があるとして、国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。
対象となるのは、トヨタ カムリとダイハツ『アルティス』の2車種で、2011年3月8日~2014年8月4日に製造された計4万1446台。
前輪緩衝装置のロアアームとナックルアームを連結しているボールジョイントにおいて、ナックルアームとボールジョイントを締結した後の部品搬送工程の管理が不適切なため、搬送設備がボールジョイントのゴム製ブーツ部と干渉して、ブーツが損傷することがある。そのため、ブーツ損傷部からグリースが漏れて、ボールジョイントが早期に摩耗し、最悪の場合、ボールジョイントがナックルアームから外れ、走行不能になるおそれがある。
トヨタ自動車では改善措置として、全車両、当該ゴム製ブーツを点検し、損傷のあるものはボールジョイントを良品と交換する。
不具合および事故は起きていない。海外車両製造工場からの情報により発見した。